出生時に男性の性別を割り当てられ(AMAB)、性自認が女性である人。「MtF」はMale to Femaleの略で、医療・法律文書で用いられてきた表記だが、現在は「トランス女性」または「トランスジェンダー女性」という呼称がより一般的で、当事者にも広く使われている。「AMAB女性」という表現も使われるようになっている。
トランス女性の経験は多様であり、性別移行の方法・時期・範囲は人によって大きく異なる。ホルモン療法・外科的手術・法的な性別変更を行う人もいれば、社会的な移行(名前・代名詞・服装の変更)にとどめる人もいる。どのような移行を選択するかは個人の権利であり、手術の有無がアイデンティティの真正性を左右するものではない。
「トランス女性は女性である(Trans women are women)」という立場がトランスインクルーシブ・フェミニズムの基本認識であり、国際的な人権基準にも沿っている。日本では法的な性別変更にGID特例法による要件(現在は手術要件が一部見直し中)があり、医療・制度面での課題が続いている。→トランスフェミニン、→ジェンダー・アファーメーション、→GID特例法
