トランスジェンダー男性(FtM)が受ける性別適合手術の一つで、陰茎を外科的に形成する手術。英語では「ファロプラスティ(Phalloplasty)」と呼ばれる。身体の複数部位(前腕・大腿・腹部など)の皮膚・皮下組織を皮弁(フラップ)として採取し、陰茎の形状に形成する。神経・血管を丁寧につなぐマイクロサージャリーを伴う複雑な手術であり、複数回に分けて行われることも多い。術後に性感や排尿機能をどこまで獲得できるかは術式や個人差によって異なる。勃起機能については、内部に埋め込む勃起補助器具(ペニスインプラント)を別途手術で装着することで対応する場合が多い。採取部位には傷跡が残るため、患者との十分なカウンセリングのもとで選択される。同様の目的で行われるより小規模な術式として、クリトリスの肥大化を図る「陰核形成術(メトイドプラスティ)」がある。陰茎形成術はより大きな陰茎サイズを求める場合に選ばれる傾向がある。国内での実施施設は限られており、海外(タイ・ベルギー・アメリカなど)で手術を受ける人も多い。→乳房切除術(胸オペ)、→子宮・卵巣摘出術
