性別不合、性不合

性別不合・性不合とは、出生時に割り当てられた性別と、自身の持つジェンダーの認識(アイデンティティ)が一致しておらず、持続的に違和感を持っている状態を指す。以前は性同一性障害とも呼ばれていた。

2019年に世界保健機関(WHO)が作成した基準「ICD-11(国際疾病分類第11版)」では「性別不合(Gender Incongruence)」に名称が変更さた。精神疾患ではなくなり、「障害」を含まない名称になったことで、診断に伴うスティグマ(負の烙印)が軽減され、当事者の医療サービスへのアクセスが容易になることが期待されている。

また、WHOは、障害と分類されなくても、当事者が望めば生殖能力をなくす手術などの医療行為を受ける権利は保障されるべきだとしている。●