Trans-Exclusionary Radical Feminismの略。生物学的な性別(セックス)を女性のアイデンティティと権利の基盤とし、トランス女性を「生物学的男性」として女性スペースや女性運動から排除すべきと主張する立場。「TERF」という語は批判的な文脈で用いられるため、この立場の人々は「ジェンダー批判フェミニスト(GC: Gender Critical)」と自称することが多い。英国では主流メディアでも議論が活発で、J・K・ローリングの発言が国際的な論争を引き起こした。批判側は、TERFの主張がトランスジェンダーの人々への差別・暴力を助長し、フェミニズムの連帯を分断すると指摘する。一方でGC側は、女性専用空間の安全や女性の定義の問題を提起しているとする。日本でもフェミニズム内部でこの対立は生じており、トランスインクルーシブな立場をとる論者とGC的な立場の論者の間で議論が続いている。なお、日本の著名なフェミニストの中にはトランス擁護の立場を明確にとる人も多く、一括りにTERF的とみなすことは適切ではない。→トランスインクルーシブ・フェミニズム、→デトランジション
