日本のシンガーソングライター、俳優、演出家。本名は丸山明宏(旧芸名も同じ)。長崎県長崎市出身。被爆体験を持つ。1950年代にシャンソン歌手としてデビューし、その美貌から「神武以来の美少年」と呼ばれた。1957年発表の「メ・ケ・メ・ケ」、1966年の「ヨイトマケの唄」など、時代を超えて歌い継がれる楽曲を持つ。三島由紀夫との親交でも知られる。男性同性愛者であることを隠さず活動してきた日本芸能界の最も早い世代の一人であり、その存在自体が、同性愛やジェンダーの越境に対する社会の視線を変える力を持ってきた。寺山修司の舞台や映画、宮崎駿のアニメ映画『もののけ姫』の声優(モロの君)など、活動領域は極めて広い。カルーセル麻紀が性別適合手術後に世間の偏見に苦しんでいた際、「これからは”魔女”として生きなさい」と励ましたエピソードは、後輩たちへの影響力を象徴する逸話として知られる。日本のクィア文化史を語る上で欠かすことのできない存在である。
