甲状軟骨形成術Ⅳ型

甲状軟骨形成術Ⅳ型は、声帯の緊張を高めて声を高くする手術である。喉の甲状軟骨と輪状軟骨に糸をかけて引き寄せることで声帯を引っ張り、張力を高めて声の高さを上げる。糸の加減で声の高さをある程度変えることができ、手術中は患者に声を出してもらいながら納得できる高さに調整することも可能である。

甲状軟骨形成術Ⅳ型には、声帯への直接侵襲がない点や局所麻酔下で行えるためピッチを確認しやすいなどの利点がある。長期にわたる効果が期待できるが、低い声が出しにくくなるため声域は狭くなる。

病気や事故、治療の副作用などの理由で声が低くなった場合は保険診療で施術が可能。★●