池畑慎之介(ピーター)

日本の俳優、歌手、タレント。大阪府出身。上方舞吉村流四世家元で人間国宝の吉村雄輝の長男として生まれ、3歳で初舞台を踏む。1969年、松本俊夫監督のATG映画『薔薇の葬列』で主演デビュー。同年、歌手として「夜と朝のあいだに」を発表し、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した。女性的な容姿と低い男性の声とのギャップが話題を呼び、「アポロが月から連れてきた少年」のキャッチフレーズで一躍人気者となった。ジェンダーの境界を軽やかに横断するそのパフォーマンスは、歌舞伎の女形や宝塚の男役の伝統にも通じるものがあり、日本のエンターテインメントにおけるジェンダー表現の先駆的存在と言える。1985年には黒澤明監督の映画『乱』に出演し、俳優としての評価を確立。2019年に「ピーター」の芸名を廃止し本名に統一した。2024年にはNHK連続テレビ小説『おむすび』にスナックのママ役で出演するなど、70代を超えた現在も精力的に活動を続けている。