地声と裏声を自在に切り替え、男性的な声と女性的な声の両方を使いこなすことができる人、またはその技術を指す日本のインターネット発祥の俗語。ニコニコ動画を中心に2000年代後半から注目を集め、女性的な声で歌ったり話したりする動画が人気を博した。技術的には声帯コントロール・共鳴腔の操り方によって実現されるが、その習得過程や実践がトランスジェンダー女性や男性から女性への声の移行を目指す人々にとっての参考にもなっている。LGBTQの文脈では、声というきわめて身体的なジェンダー表現の領域で規範を越える実践として位置づけられる。また、バーチャル配信文化(VTuber)と結びつくことも多く、女性アバターで女性的な声を使う男性配信者の増加とともに再注目されている。「声のジェンダー」という観点から、身体・アイデンティティ・表現の関係を考える上で示唆的な文化現象である。→VTuber、→トランスジェンダー
