三橋 順子(みつはし じゅんこ、1955年5月23日 – )性社会・文化史研究者。日本における性別越境(トランスジェンダー)の社会・文化史研究家でもある。お茶の水女子大を初めとして、現在は、都留文科大学、明治大学、関東学院大学、早稲田大学、群馬大学、慶應義塾大学の非常勤講師。なかでも明治大学での講義は大講堂が溢れるばかりとなる名物講義となっている。
性別越境(トランスジェンダー)の社会・文化史、文献調査・分析による歴史学的手法、聞き取り調査・フィールドワークなどの社会学的手法をもとに、性別越境者としての体験を加味した研究を行っている。近年は買売春史や着物文化史にも研究領域を広げている。主著『女装と日本人』は、現代風俗の領域での独創的な研究に対して授与される第19回(2010年度)橋本峰雄賞(社団法人・現代風俗研究会)を受賞した。
主な著書
- 『女装と日本人』(講談社現代新書、2008年)
- 『新宿 「性なる街」の歴史地理』(朝日選書、2018年)
- 『歴史の中の多様な「性」』(岩波書店、2022年)
- 『これからの時代を生き抜くためのジェンダー& セクシュアリティ論入門』(辰巳出版、2023年)●