ブルーボーイ事件とは、1964年に充分な診断をおこなわず、当時ブルーボーイとよばれていた20代の男娼3人に性転換手術(性別適合手術)をおこなったことにより、産婦人科医が麻薬取締法違反と優生保護法(現在の母体保護法)違反により逮捕され、有罪判決を受けた事件。
当時の優生保護法第28条「何人も、この法律の規定による場合の外、故なく生殖を不能にすることを目的として手術又はレントゲン照射を行ってはならない」に違反したものとされ、その背景に現在の性別不合の診断のように、「本当に手術の必然性があり、それは個人の嗜好や職業上の利得を動機とするものではない」という判断を下すに足る十分な精神科的診察を行わなかったというのがある。★●