1970年代にアメリカを中心に世界的に流行したディスコ音楽・ダンス文化は、ゲイ・クィアコミュニティと深く結びついて発展した。ニューヨークのゲイバーや黒人・ラテン系コミュニティのクラブが発祥の場であり、異性愛中心・白人中心の主流文化から排除された人々が、音楽とダンスによって解放と連帯を見出す場として機能した。代表的なクラブ「パラダイス・ガレージ」「スタジオ54」は、人種・セクシャリティを横断するクィアな祝祭空間として知られる。ドナ・サマー、シルヴェスター、ヴィレッジ・ピープルらのアーティストはゲイアイコンとして支持を集めた。1970年代末の「ディスコ撲滅運動」には、ゲイ嫌悪・人種差別的な反動の側面があったことも指摘される。ディスコの遺産はハウス・ミュージックへと受け継がれ、クラブカルチャーとクィアコミュニティの結びつきは現在も続いている。→プライド、→ボールカルチャー
