タイのLGBT文化

タイは「カトゥーイ」(トランスジェンダー女性を指す現地語で、当事者が自称として使う場合もある)の存在が古くから社会に組み込まれてきたことで知られるが、その「寛容さ」は法的・制度的な権利保障とは必ずしも一致しない。同性婚は長らく未整備だったが、2024年に婚姻平等法が成立し、2025年に施行された。タイのクィアカルチャーはエンターテインメント産業と深く結びついており、ミス・ティファニーズ・ユニバースなどのトランスジェンダー女性のコンテストや、GLを主題にした「Yuri(百合)」ドラマ・BLドラマが国際的人気を博している。一方、「見せ物としての寛容」にとどまり、日常的な差別や就労・医療上の困難は依然として存在するという批判もある。タイのLGBT文化は東南アジア全域への影響力を持ち、周辺国のクィアコミュニティにとっての文化的参照点ともなっている。→カトゥーイ、→婚姻平等