性的指向が時間・状況・経験によって変化・流動する現象または状態を指す。固定した性的指向を前提とする考え方への異議申し立てでもある。心理学者リサ・ダイアモンドが特に女性のセクシュアリティ研究において提唱した概念で、著書『Sexual Fluidity』(2008年)で広く知られるようになった。セクシュアル・フルイディティは、性的指向が「変わりやすい」「不安定」という否定的な意味ではなく、アイデンティティの自然な変化・発展として捉えられる。コンバージョン・セラピー(転向療法)が主張する「性的指向の矯正・変化」とは全く異なるものであり、混同されるべきではない。セクシュアリティのグラデーションや流動性を認める現代の理解において、重要な概念のひとつ。→グレーセクシャル、→コンバージョン・セラピー
